─────────────────────────────────── ゲーム仕様書の書き方 −基礎編− 販売開始しました! 詳細はこちら ↓ http://www.n2gdl.net/bookshop/specsheet/index.html ─────────────────────────────────── ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽ 8年目ゲームクリエイター・ムーブメント研究! ハ マ る 仕 掛 け を 作 る ! 第11回 「エモーショナル・プロデュース(1)」 2004/06/21(mon) release 配信元:ゲーム開発能力向上委員会 http://www.n2gdl.net △▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△ ─────────────────────────────────── もくじ 1・ごあいさつ 2・エモーショナル・プロデュース(1) 3・編集後記 4・気になるゲーム ─────────────────────────────────── ■1・ごあいさつ ─────────────────────────────────── 新しく登録して頂いた方、はじめまして。 すでに購読していただいている方、おひさしぶりです。 ゲーム開発能力向上委員会、委員長の新田です。 このメルマガはゲーム業界8年目の私が、 ・これからゲーム業界に入ろうとしている人 ・ゲーム業界に入ってまだ日が浅い人 ・人をハマらせるもの作りに興味のあるあなた に向けて、情報発信することを目的として発行しています。 また、ムーブメントつながりでビジネスモデル構築やマーケティング理論、 心理学、NLPなどにも非常に興味がありますので、これらの 「人をハマらせる」技術も、あわせて発信していきたいと思います。 どうぞ宜しくお願いします! ─────────────────────────────────── ■2・エモーショナル・プロデュース(1) ─────────────────────────────────── 「プロデュースやプロモーション(販売促進)についても言及してほしい」 というリクエストがあったので、ちょっと書いてみたいと思います。 ただ、私はプロデュース業に携わっているわけではないのと、私の経験から いってプロデュースやプロモーションは「関心の輪」の中ということが あります。 それからサイトのコンセプトがあくまで「ソフト的にムーブメントを起こす」 という口コミ型の静的なムーブメントの方向性なのに対し、プロモーションは 大量のお金を突っ込んで行う動的な方向性です。 なんで静的な方向性なのか? というと、お金がかからない方法論を考えているからです(笑)。 お金のかからない集客の方法論を挙げると。 日本一のサービスと言われるホテル「リッツカールトン」や、継いで有名な ホテル「カシータ」などは、客単価が非常に高いですが、客室はいつも満席です。 しかもプロモーションをしない経営方針です。宣伝をまるでしません。 なのに年中満室。 どういうことなのでしょうか? 口コミが絡んでいることは確かです。 ではその方法論は!? 私が始めてそれを知ったときは 「そりゃあ客が口コミを始めるわな……!!」 と、目からウロコでした。 で、ゲームでもその方法を応用できるのではないか!? と思ったわけです。 この方法なら、会社は宣伝費がまるでかからないわけです。 ゲームの開発費と同じくらい宣伝費をかけるという、超無駄使いが いらないわけです。 国民のプロモーションに対するリテラシー(読解能力)ができあがった今、 まんべんなく行う広告の反応率は0.1%以下という調査結果が出ています。 ほとんど効果のない宣伝に何億もかける……それはもうお金を億単位で ドブに捨てているようなものです。 ……と、ちょっと私の方法論のソースをばらしてしまいましたが、 要するにお金をかけてプロモーションを大々的にやることは考えていない わけです。ムーブメントの方向性が真逆なんですね。 だからプロデュースは考えても、プロモーションはさっぱり考えないんです。 なので、大金をかける方面の方法論の知識はあまりないので、とんちんかんな ところがあっても、あくまで業界人の一意見として捉えてください(笑)。 ところで、インターネットによる自己表現の可能性が広がり、 決済のインフラも整いつつあることから、 「インターネットで100万本ダウンロードソフト時代!」 は近い。 実際に、ダウンロードで100万本ソフトはあるようです。 個人でセルフプロデュースを考える必要が出てきたかもしれませんね。 ●エモーショナル・プロデュース ゲームデザインが戦術なのに対して、プロデュースは戦略。 プロデュースは、マクロな視点で業界のこれからの流れを見ると同時に、 自分らが起こそうとしている「業界の流れ」を想定し、それを実現するべく 動いていかなければいけません。 要するに、「業界はこれからこう動く!」という先見性と、 自分達が「業界をこう変えていく!」という意欲と実行力が必要なわけです。 私は「人は感情で動く」ということを中心にムーブメントや エンタテインメントを考えます。 「退屈だ」という不満の感情があれば「面白い!」という感情に変える。 そのプロセスをミクロに考えるのがゲームデザインです。 プロデュースはもっと広い意味になる。 プロデューサーは「世の中をもっと面白くしてやろうじゃないか!!」という 投げかけをする仕事だと思うんです。 つまらないとみんなが言う世の中を、もっと面白くする。 実は世の中は面白いところなんだ、と気づかせる。 そのプロセス考えるのがプロデュ−サー。 世の中を面白くするには、なにを作ればいいのか? どういうプロセスがあれば世の中が沸き立つのだろうか? 前例はある。 ドラクエIIIの発売日の社会現象。 ポケモンが世界を席巻した時。 バイオハザードが映画にまでなった日。 面白いソフトが実るだろう種を選び、そこから出た花を 目立つ場所に置き、栄養を与えて、考えた通りの実をたわわにつけさせる。 方法論としては、私がやるとしたらやはり、 「どういう感情を世の中に提供するのか?」 「どういう感情に人々を巻き込んでいくか?」 と考え、そのためのビジョン(成功までのイメージ)を用意します。 人々が恐怖の感情で「こわいんだよ! とにかく!」と話すさま。 達成感の感情で「クリアしたとき思わず握りこぶしを握った!」と話すさま。 最終的にそういう場面が日本の(もしくは世界の)いたるところで 見られ、ムーブメントが起こっているところを想定します。 「どんな感情を動かすのか?」ということに焦点をあてたプロデュースを 考えるこの方法を、 「エモーショナル・プロデュース」 と名づけましょう。 さて、エモーショナル・プロデュースでは、どういったしかけを しかけていくのでしょうか? (続く) ─────────────────────────────────── ■3・編集後記 ─────────────────────────────────── 私はゲームを作るのに「誰にも負けねえ!」といえるくらい情熱が あると自負していますが、コンシューマゲームにこだわっているわけでは ありません。 表現方法の選択肢は、今ならもっとあるんです。 サイトをはじめてから、インターネットを使って、作ったゲームを 販売したり、プロデュースして「暮らしている」人たちとコンタクトを 取れる機会に恵まれたのですが、そのとき思いました。 「こういう人たちがすでにたくさんいるとは! もうこういう時代になってきたんだ!」 と。 自分で作ったゲームが直接ユーザーに評価される。 それで得たお金で暮らす。 私もレポートを販売しているのでわかりますが、自分で作ったものが ダイレクトにお客さまに評価されるのは、非常に手ごたえがあって、かなり 嬉しい。 自分が作りたいものを作りながら暮らす。 ゲームクリエイターにとって、これほど楽しい人生はないんじゃないかと 思います。 あなたにもそのチャンスはある!! 私はそういう夢を持つ人たちを応援していきたいと思っています。 ─────────────────────────────────── ■4・気になるゲーム ─────────────────────────────────── 私は買いますよ。買わないとモグリって言われるので(笑)。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002ER6BA/ref=ase_n2labo-22/249-0299821-6925124 ─────────────────────────────────── ★★★★★★★★★ 相互広告・相互紹介大募集中 ★★★★★★★★★★★ 新創刊メルマガや部数に関係なく相互広告希望の方は下記のお問い合わせま でご連絡ください。 多くの皆様のお問い合わせお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お問い合わせ・感想はinfo@n2gdl.netまで ■発行・編集:ゲーム開発能力向上委員会 ■COPYRIGHT (C) 2003 STUDIO N2LAB. SOLE PROPRIETORSHIP. ALL RIGHT RESERVED. ■URL:http://www.n2gdl.net このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して 発行しています。配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000129560.htm ■無断転載は禁止いたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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