▽▼───────────────────────────────▽▼ ハマるしかけを作る! 8年目ゲームクリエイター・ムーブメント研究! 第51回 「コスティキャンのゲーム論・解説(6)」 2005/04/04(mon) △▲──────────────────── http://www.n2gdl.net/▲△ ゲームのしくみの新田です。 いろいろ調べ物をしていたらすっかり遅れてしまいました。 まあ月曜中に発行だからかんべんしてくださいね(笑)。 ─────────────────────────────────── ■コスティキャンのゲーム論・解説(6) ─────────────────────────────────── ●それで「ゲーム」とは結局のところ何なのか? コスティキャンは、この論の後半で「この論は完全ではない」と言っていま すが、まずはゲームを自分なりに定義してしまいます。 というのも、この「仮説」というのが重要なんですね。 ああだこうだ終わらない定義の議論をしながらも、まずは有力な説を叩き台 として出す。 「こうだ」と決めてしまえば、それに対して修正をかけることができますか ら。これは科学的なやり方です。 こうして「定義の議論」と「実践の議論」が分離することで、学術的な場と 行動の場が明確になるわけです。 (あなたがほうぼうで見る議論が、どちらの議論なのか? その視点を持つと 面白いですよ) この「コスティキャンのゲーム論」は学術的論文ですが、内容は現場により 近い、実践的な内容です。 というのも、現場で働く人は議論よりまず「ゲーム」そのものが完成しなけ れば現実の生活が危うくなりますから、定義がどうであれ、作らなければいけ ないのです。 現場とは、仮説を「強引にでも」検証していく場なんですね。 その検証の結果だからこそ、コスティキャンの仮説は非常に実践的であり、 説得力があります。 さてコスティキャンは、ゲームをこう定義してしまいます。 「ゲームとは、芸術の一形態であり、プレーヤーと呼ばれる参加者が目標達成 を目指して、ゲームトークンを介して資源管理のため意志決定するものである」 …非常に抽象的ですね。 この文章は以下のように分解されます。 (理解するにはまず「分ける」こと、ですね) −意志決定 −目標 −障害物 −資源管理 −ゲームトークン −情報 それぞれの要素をこれから解説していきます。 が、その前に…。 考えて欲しいんですが、あなた自身が「ゲームとはなにか? どういう要素 が重要なのか?」と考えたら、どういう要素が出てくるでしょうか? そう、 「自分なりのゲームの定義」 の仮説を出してみて欲しいんです。 コスティキャンの仮説は有用ですが、自ら「完全ではない」と言っているよ うに、改善の余地はいくらでもあります。 逆に、インターネットが普及した今だからこそ、もっと堅牢なゲームの定義、 もっと面白くなるゲームの定義を作れるのではないか、と思います。 コスティキャンもそれを望んでいることでしょう。 それから、こういう定義はクリエイターひとりひとり違ったほうが、個性が 生まれ、多様性が広がります。 オタキングの岡田斗司夫氏は、ガイナックスではじめてゲームを作る時に、 まずゲームを 「ゲームとは紙芝居だ!」 と定義したそうです。 わからないからしょうがない、ゲームを作り慣れてる人からしたら笑われる かもしれないが、自分なりの定義を持たないと、作る方向性が生まれない。 そう考えて、あえて「紙芝居」と定義したそうです。 (それで一連のヒットしたギャルゲーが生まれたそうです) 紙芝居って、「企画書の書き方−基礎編−」に書いた、例の○○効果のかた まりみたいなものですから、そこに焦点を合わせたら、そりゃあヒットも生ま れるなあ、と、私は思いましたね。 ▼その効果はこちら http://www.n2gdl.net/bookshop/plansheet/index.html さあ、あなたもゲームを定義してみてください。 不完全でもいっこうに構わないんです。 今の知識で「こうだ!」と思うように定義して、あとは修正していけばいい んですから。 そしてとりあえず定義ができたら、ぜひゲームのしくみに送ってくださいね。 面白そうな定義は、メルマガやサイトで紹介したいと思います。 ↓ここで送って! http://www.n2gdl.net/reviewform/reviewform.html さあやってみよう! (続く) コスティキャンのゲーム論はこちら。 http://www.n2gdl.net/topics/topic004/main.html 「なるほど」「よかった」の一言でもかまわないので、メルマガの感想文を書 いて送ってください。 あなたの一言が私の励みになり、よいメルマガを書こうという意欲になります。 ぜひあなたの声を聞かせてください! ↓ここからどうぞ↓ http://www.n2gdl.net/reviewform/reviewform.html ─────────────────────────────────── ■編集後記 ─────────────────────────────────── 今いろいろ海外の情報を調べています。 そうそう、今度提供したいと思っているのは、 「個人でゲームを作って暮らすにはどうしたらいいか?」 という情報です。 実際、ゲームを作りながら暮らしている人はどうやってそれを実現している のか? また、サイトはどう作っているのか? アメリカはすごくそのへんが進んでいて、ゲームを作るだけでなく、サイト の作り方や販促の仕方まで、ちゃんとビジネスモデルとして出来ています。 (私も一応、ゲーム関係で個人で暮らせるレベルになってます…ギリギリです が(笑)) そのへんを濃密に紹介するレポートになる予定です。 個人でゲームを作りながら暮らすって、いいと思いません? ということでまた次回! ─────────────────────────────────── ■お客さまの喜びの声! ─────────────────────────────────── FLASHゲーム「艦砲射撃!甲 改」で有名なTANAKA Uさんが感想の声を くれました! http://www.n2gdl.net/voice/vioce.htm ─────────────────────────────────── ■ゲームのしくみ セットパッケージ情報 ─────────────────────────────────── デベロッパーズセットを購入したシゲルさんより。 >印象に残ったのはズバリ全てです。どれもクオリティーが高く最高でした。 現役のゲーム開発会社やゲーム専門学校にも買って頂いております! 本屋には置いていない、サイトでだけ売っている情報です。 「高密度の気づきがある!」と好評です。 http://www.n2gdl.net/bookshop/gametips48/gametips48.htm#setlist ●ゲームデザイナーズセット ・Gamedesign tips48 ・宮本茂論 ●プランナーズセット ・Gamedesign tips48 ・宮本茂論 ・ゲーム仕様書の書き方−基礎編− ・ゲーム企画書の書き方−基礎編− ●デベロッパーズセット ・Gamedesign tips48 ・宮本茂論 ・ゲーム仕様書の書き方−基礎編− ・ゲーム企画書の書き方−基礎編− ・プログラムの達人1〜3セット 興味のある方は、以下のURLよりどうぞ。 http://www.n2gdl.net/bookshop/gametips48/gametips48.htm#setlist それぞれ単品でも購入できます。 詳しくはサイトにて。 http://www.n2gdl.net/ ─────────────────────────────────── ■あなたがこのメルマガを読む理由をはっきりさせれば… ─────────────────────────────────── 「あなたはいったいなにを望んでこのメルマガを読んでいるのか!?」 …ストレートですか?(笑) 例えば、なにか悩みがあるとか、不安があるとか、知りたいことがあるとか。 もし、あなたの中でそういうことがはっきり明確なら、 タイトルを「これを知りたい」にして、 http://www.n2gdl.net/reviewform/reviewform.html までお送りください! そうすれば、メルマガの内容はその方向に「アフォード」されていきます。 ─────────────────────────────────── ■これをヒントにゲームを作れ!! お薦め書籍 ─────────────────────────────────── ゲーム開発で役に立つ本を紹介しています。 以下のURLからどうぞ。 http://www.n2gdl.net/topics/topic003/index.html ─────────────────────────────────── ■バックナンバー ─────────────────────────────────── バックナンバーはこちらで見ることができます。 http://www.n2gdl.net/magazine/index.html ─────────────────────────────────── ■このメルマガについて ─────────────────────────────────── 新しく登録して頂いた方、はじめまして。 既に何度も読まれている方、ありがとうございます。感謝です! ゲームのしくみの新田です。 このメルマガはゲーム業界8年目の私が、 ・これからゲーム業界に入ろうとしているあなた ・ゲーム業界に入ってまだ日が浅いあなた ・人をハマらせるもの作りに興味のあるあなた に向けて、情報発信することを目的として発行しています。 また、ムーブメントつながりでビジネスモデル構築やマーケティング理論、 心理学、NLPなどにも非常に興味がありますので、これらの「人をハマらせ る」技術も、あわせて発信していきたいと思います。 どうぞ宜しくお願いします! みなさんと一緒に紙面を作りたいと考えています。 ご質問ご意見はお気軽に。 フォームから送れます。「感想」「意見」などをタイトルにしてどうぞ。 http://www.n2gdl.net/reviewform/reviewform.html 内容について: ・くどいくらいに同じ話が出てくることがありますが、それはそれだけ私が大 事だと思っている話です。「あ、また出た。重要なのか」と思ってください。 回数が多い話ほど、重要視しています。 ・「当然だ」「それは知ってる」と思うこともあると思います。しかし大事な のはどう実践に活かすか? ということです。 このメルマガでは、あなたの「気づき」と「実践」が一番の財産になります! ─────────────────────────────────── ★★★★★★★★★ 相互広告・相互紹介大募集中 ★★★★★★★★★★★ 新創刊メルマガや部数に関係なく相互広告希望の方は下記のお問い合わせま でご連絡ください。 多くの皆様のお問い合わせお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お問い合わせ・感想はinfo@n2gdl.netまで ■発行・編集:ゲームのしくみ研究委員会 ■COPYRIGHT (C) 2003 STUDIO N2LAB. 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