▽▼───────────────────────────────▽▼ ハマるしかけを作る! 8年目ゲームクリエイター・ムーブメント研究! 第69回 「エモーショナル脳」 2005/08/15(mon) △▲──────────────────── http://www.n2gdl.net/▲△ ゲームのしくみの新田です。 お盆も終わりですね。 私の名前は新田ですが、とりえず新田義貞の末裔ということになってるよう です。しかしその墓はみたことがありません(笑)。 今年も帰れませんでしたが、子供の頃以来、先祖代代の墓に墓参りしてない ので、いつかは行かないと…なんて思ってます。 ところで、サイトをご利用いただいた方から毎週いろいろな感想が寄せられ ます。ありがとうございます! ランダムにピックアップしますね。 初華月 さん >「Game Design Tips 48」が印象に残りました。 >これからは自分でも作る側の視点を持って >自分自身のTIPSを高めていけるようにがんばります。 もっちぃー さん >プランナーズセットを購入させていただきましたが、 >大変私にとって意味のある、有意義な内容となっておりました。購入して良かっ >たと心から思っています。 >特に、「宮本茂論」が大変面白く、また自分にとって為になった内容でした。 >面白いゲームを考える上でのヒントとなることもたくさん書かれていましたが、 >宮本氏のゲームそのものを大変細かく分析されており、自分自身のゲームとい >うものへの考え方の視野が広がったように思います。 「Game Design Tips 48」(ちょっと内容追加してます) http://www.n2gdl.net/bookshop/gametips48/gametips48.htm 「宮本茂論」 http://www.n2gdl.net/bookshop/miyamoto/index.html ─────────────────────────────────── ■エモーショナル脳 ─────────────────────────────────── 今回もエモーショナル・ゲームデザインの説明をしようと思ったのですが、 私はゲーム脳ならぬ 「エモーショナル・センサー脳」(略してエモーショナル脳) に既になっているので、日常からエモーショナル・ゲームデザインのヒントを 出す様子などを書いていきたいと思います。 「エモーショナル脳ってなによ?」って? はい。 ゲーム脳はもうさんざんに言われてますが、「エモーショナル脳」は楽しい ですよ。なにせ街中を歩いているだけでいろいろな気づきがありますから。 電車に乗ったり、コンビニに入ったりするだけでもいろいろ「おっ」と思う ことがあります。 気づきがあるといろいろなアイデアも出てくるんですよ。 そういえば先日、晴海ふ頭の大花火大会に行ってきました。 暑い中、朝から場所取りをして、始まるのをずっと待ってたんですが(根性 いりますよこれ!)、なんと途中、雨がザンザンと降ってきました! 会場は10万人くらいの人がいたんですが、もう大パニック! 買出しに行った人を待ってたんですが、もう地面に敷いたシートが濡れる濡 れる! どうしようもない状態です。 私は荷物が濡れないように余ったシートをかぶせ、傘をさしました。 こんな状態のとき、普通は「どうするよ思考」になると思うんですが…。 しかし私は「よし!」と、「パニックになってる人々」を見てました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ だってエモーショナル脳の私にとって、こんないい機会、ないですから(笑)。 「雨やんでくれ〜!」「ウギャーー!」「中止かよ〜!」 もうみんな叫んでます。 でもどうしようもないんですよね。天気は。 天気予報は昼から降水確率20%だったんで、みんな予期せぬ雨のようでし た。 見てると、そう、もう待つしかないです。 みんなその状態でなにをしてたかというと…。 大勢でシートをかぶって雨をしのぐ人たち。 立ち尽くして濡れながら「どうするよ話」をする人たち。 足でシートの上の雨をとりあえずかきだす人。 (どんどん降ってくるので、無駄なんですが) 携帯電話で「こっちはこういう状態話」をする人。 「耐えに耐えて」ます。 トイレに並んでいる人たちはだいぶイラ立ってたみたいです。 (女性は常時30人くらい並んでました) なにせ「ガマン」+「待ち」+「ずぶ濡れ」ですから。 待たされた上にこの天気…。 「怒り」ますよね。 特にガマンが限界に近い人はどういう状態になったか? 心中、お察しいたします(笑)。 なるほど、こういう「状況」になると、こうなるか。 しかし! 花火開始の19:00に近づいてくると…。 なんと雨が止んできました。 みんな、どうなる? どうなる? 天気、どうなる? みたいな状態になってます。 おおっ、この「期待感」! そして、アナウンスが流れました。 「大花火大会、予定通りスタートいたします!」 どうなったと思います? ちょっと、現場を想像してみてください。 「ウオオオオオオオオオ!!!! おっしゃーーーーー!!」 おおおっ! 会場全体で歓声が沸き起こる! 思わず私も「おおおっ!」と昂揚した気分に! これって、雨が降るという逆境から、雨がやみそうという期待感、そして、 花火大会はやるぞ、中止じゃないぞ! という、耐えたことでの勝利! です。 こういう「流れ」が見えますよね。 あと「昂揚感」。 ↑超重要。 やはりこの視点はゲームデザインの勉強になるなあ、と思いました。 ちなみに雨はそこから晴れて、ちゃんと花火が終わるまで降りませんでした! 花火がドンドン打ち上げられている最中も、いろいろな人の歓喜の声で、な るほど! と気づくことがいっぱいありましたが、ここでは省略します。 「エモーショナル脳」の視点での気づきは、これからもメルマガでちょくちょ く出します。 今日のヒントは繰り返し読んでみてください。 気づきがいろいろありますよ。 (続く) 「なるほど」「よかった」の一言でもかまわないので、メルマガの感想文を書 いて送ってください。 あなたの一言が私の励みになり、よいメルマガを書こうという意欲になります。 ぜひあなたの声を聞かせてください! ↓ここからどうぞ↓ http://www.n2gdl.net/reviewform/reviewform.html ─────────────────────────────────── ■編集後記 ─────────────────────────────────── 発想のヒントって、そこらへんに転がってるものなんだと思います。 視点を「ちょっ」と変えるだけで世界が違って見えるんですよね。 マトリックスを観にいったあとの、映画館の外の景色みたいに。 ということでまた次回! ─────────────────────────────────── ゲームのしくみ ラインナップ ─────────────────────────────────── ■個人ゲーム開発で暮らすための5ステップ http://www.n2gdl.net/bookshop/indy/index.html ■濃密TIPSレポート ■セコンド・メソッド ●SECOND METHOD:「チェイン・リアクション・フロー」 「ハマるゲームデザイン、基本中の基本」 http://www.n2gdl.net/bookshop/tips/chain.html ●SECOND METHOD:「レベル・コンフリクト・フロー」 「レベルデザインがゲームを制する!」 http://www.n2gdl.net/bookshop/tips/conflict.html ●SECOND METHOD:「カウントダウン・フロー」 「ゲームを盛り上げるための流れ」 http://www.n2gdl.net/bookshop/tips/countdown.html ■エモーショナル・ゲームデザイン ●エモーショナル・ゲームデザイン:発想法「Don't think feel」 「考えるな、感じるんだ!」 http://www.n2gdl.net/bookshop/tips/dontfeel.html ●エモーショナル・ゲームデザイン:発想法「状況逆算発想法」 「プレイヤーになってほしい状態」 http://www.n2gdl.net/bookshop/tips/situation.html ■プランニング ●企画書の書き方「ゲームの面白さを確実に伝える方法」 「採用したい企画書」 http://www.n2gdl.net/bookshop/tips/plan_kakujitsu.html ■セットパッケージ デベロッパーズセットを購入したシゲルさんより。 >印象に残ったのはズバリ全てです。どれもクオリティーが高く最高でした。 現役のゲーム開発会社やゲーム専門学校にも買って頂いております! 本屋には置いていない、サイトでだけ売っている情報です。 「高密度の気づきがある!」と好評です。 http://www.n2gdl.net/bookshop/gametips48/gametips48.htm#setlist ●ゲームデザイナーズセット ・Gamedesign tips48 ・宮本茂論 ●プランナーズセット ・Gamedesign tips48 ・宮本茂論 ・ゲーム仕様書の書き方−基礎編− ・ゲーム企画書の書き方−基礎編− ●デベロッパーズセット ・Gamedesign tips48 ・宮本茂論 ・ゲーム仕様書の書き方−基礎編− ・ゲーム企画書の書き方−基礎編− ・プログラムの達人1〜3セット 興味のある方は、以下のURLよりどうぞ。 http://www.n2gdl.net/bookshop/gametips48/gametips48.htm#setlist それぞれ単品でも購入できます。 詳しくはサイトにて。 http://www.n2gdl.net/ ─────────────────────────────────── ■バックナンバー ─────────────────────────────────── バックナンバーはこちらで見ることができます。 http://www.n2gdl.net/magazine/index.html ─────────────────────────────────── ■このメルマガについて ─────────────────────────────────── 新しく登録して頂いた方、はじめまして。 既に何度も読まれている方、ありがとうございます。感謝です! ゲームのしくみの新田です。 このメルマガはゲーム業界8年目の私が、 ・これからゲーム業界に入ろうとしているあなた ・ゲーム業界に入ってまだ日が浅いあなた ・人をハマらせるもの作りに興味のあるあなた に向けて、情報発信することを目的として発行しています。 また、ムーブメントつながりでビジネスモデル構築やマーケティング理論、 心理学、NLPなどにも非常に興味がありますので、これらの「人をハマらせ る」技術も、あわせて発信していきたいと思います。 どうぞ宜しくお願いします! みなさんと一緒に紙面を作りたいと考えています。 ご質問ご意見はお気軽に。 フォームから送れます。「感想」「意見」などをタイトルにしてどうぞ。 http://www.n2gdl.net/reviewform/reviewform.html 内容について: ・くどいくらいに同じ話が出てくることがありますが、それはそれだけ私が大 事だと思っている話です。「あ、また出た。重要なのか」と思ってください。 回数が多い話ほど、重要視しています。 ・「当然だ」「それは知ってる」と思うこともあると思います。しかし大事な のはどう実践に活かすか? ということです。 このメルマガでは、あなたの「気づき」と「実践」が一番の財産になります! ─────────────────────────────────── ★★★★★★★★★ 相互広告・相互紹介大募集中 ★★★★★★★★★★★ 新創刊メルマガや部数に関係なく相互広告希望の方は下記のお問い合わせま でご連絡ください。 多くの皆様のお問い合わせお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お問い合わせ・感想はinfo@n2gdl.netまで ■発行・編集:ゲームのしくみ研究委員会 ■COPYRIGHT (C) 2003 STUDIO N2LAB. 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